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2014/09/15

学習会でのひとコマ 6

小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。

6月×日

Оさん ケァ・マネージャーをしていて、ヘルパーさん達の様々な悩みや葛藤の声を聞いているのですが、その中の一つに、利用者さんやご家族の方々とのコミュニケーションの難しさがあります。相手のお話を共感して聞こうと仕事柄言われているし、本人達もそうしようと努めています。でも考え方やそう思えない時があっても無理をして、相手に合わせてしまい、ストレスになっているヘルパーさん達がいるのです。『共感』って、そもそも人間関係の中であり得ることなのでしょうか。

かお

『共感』が在ると考えている人にとっては、あるのでしょうね。私のところでは、『共感的』という言葉の方が今の自分に近い感じがしています。それより大切なことは、人はそれぞれ違う。違うことが当たり前で尊いことと考えています。違いを認め合う関係。共感しなさいと言われたから、無理にでも、共感するので はなく、『自分には別な価値観や感じ方がある』けれど、『そのように感じ、そのように気持ちが動いておられるのですね。』『そこは、充分伝わってきていま すよ』と、違う相手を認めて差し上げることだと思っています。自分が相手と全く同じ考え方や、感じ方をしなければいけないことではない。自他の区別をつけること。このことは、とても難しいことなのですが、大切なことと考えています。そのことが他者も自分自身をも大切にという『人間尊重』基本姿勢の一つと 言っていいと考えています。


Оさん ヘルパーの皆さんは、大変なお仕事なのに志をもって、仕事をしておられます。なんとかストレスが少しでも解消されて、仕事を続けていけるようになってくれればと思い、カウンセリングの学びを役立てたいのです。今迄に学んできた『共感的理解』をどうしたら皆さんに伝えられるかですよね・・・。

Aさん 自分がまず、ヘルパーさん達のお話を共感的に聴かせていただければ・・・。

Оさん そうなんですよねぇ。人のことでなくは自分が『共感的』に関わりが持てると、相手の人にも自然と影響を及ぼしていくしね。頭で理解しても、なかなか人は変わっていかないし、自分の学びをもっと体験的に深めていきたいと思っています。

かお

『共感』と『共感的』とは『的』が付いただけなのだけれど、大きく違います。様々なことを教えられた時間でした。