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2020/07/01

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 12

勝手な分析と理解

現在の建物に事務所を移して15年程経ちました。この度建物の取り壊しで立ち退くことになりました。何とか希望に添える物件と巡り合え、契約に向け手続きをすすめています。
契約になると、待って居るのは引っ越し…。何を持っていくのか、何を処分するのか…。人の数だけ考え方があるとつくづく思います。日頃、「違いを認め合って」と言う中で、それでも事務的にどんどん進めていかなければなりません。各人の心理・気持ちは、それとして…。
このような状況の時の考え方を、大雑把に、かつ勝手に仕分けをしてみると、次のようになるのではないでしょうか。

① 必要な物だけを持って行き、足りないものは新しい場所で購入する。 
② 使い道は無いけれど、思い出や気持ちがこもっている物は、持っていく。
③ 必要ではないけれど、何かの役に立つかもしれないので持っていく。

『面倒だなぁ』と思う自分の考え方は少し脇に置いて、それらを少し掘り下げてみました。それも私の勝手な掘り下げ方で…。
①は、思いや情に縛られることがないので、他人の思いや考えに引っ張られることもほとんどない。合理的で割り切りが良いので、物事がどんどん進んでいく。その反面、周りの人達はその前進するエネルギーに付いていけず、置き去りになるかも。
②は、他者との繋がりを自分なりに大事にしながら物事を進めていく。自分と他者の情感の狭間で揺れ動き、割り切って行動するには決断が難しい。自分の思いにとどまりやすく、物事を進すめる力が弱くなってしまう。
③は、物を大事にし、違う方向から使い道を考えるので、新しいものを生み出していく。そのために本来の方向ではなく、違う方向に物事が行きがちになる。創造力と行動力が必要で、それが欠けると不用品がたまっていく。
物品をどうするかと言うことのみならず、心理が多いに現れてきます。

私達は自分が中心で、自分の考え方が正しく、それ以外は不当なものだと思いがちです。自分一人のことであれば、思いのままに、自分の生き方を貫いて…と思います。しかし社会の中では思い通りにならないことが沢山あります。 
『行動をしない』と言う行動の仕方もあるけれど、そこに確固たる思いがあって『何もしない』ことを選択しなければ、何もしていないことになってしまいます。
他の方向から見たり、他の考え方を検討したり、その時その時に必要とされることや条件を理解しつつ、結論を出し行動に移していきたいものだと、しみじみと思います。

自分を通すにしても,他者の考えを取り入れたにしても、結論を出しそのように動いていくのは、やっぱり自分自身です。

(若)2年6月26日 筆