今年も札幌市内の中学生が、授業 (インタビュー活動) の一貫として来所されました。カウンセリング事業に興味・関心を頂き、また直接お目にかかってお話ができる機会を持てますことを、大変うれしく思っていま す。
時間が正味一時間程度なので、事前に質問内容に、お返事を書かせて頂きました。
お返事の内容は、あくまでも作成日の思いや考えであります。
(代表 若狭恵美子)
質問9 コミュニケーションをうまくとるには?< /p>
コミュニケーションはラテン語の 『共有する』 が語源と言われています。送り手と受け手が、互いに意味を共有し了解し合う伝達と理解して良いと思います。このことから分かるように、 「自分が上手くコミュニケーションをとれれば・・・」 と思っているかもしれませんが、相手も自分もコミュニケーションをお互いにとりたい、と思っていることが必要です。
私達は、伝え合う方法として、主に言葉を使います。言葉には音声 (話す) 言葉と身体言語 (体の反応、動き等) があって、両方が一つになり、相手に伝わっていきます。 (メールや手紙等の文字言葉もありますが、文を書くには別な意味で書く技術が必要です。)
なかなか思っているままに言葉にならなくて、もどかしかったり、言ってみたら全然違った言い方になったり、緊張のあまり、言葉が出てこなかったりは皆が体験することではあります。
『伝えたい』 『もっと知りたい』 と両方が望んでいて、その内容が、情報であったり状況の説明であれば、自分の考えや憶測や推測を入れずに、そのまま伝えることが大事です。また自分の考えや気持ちを伝えるのであれば、理屈や難しい言葉より、素直に、相手に分かりやすい言葉で言えるといいですね。
また相手の話を聴く時は、できるだけそのまま、素直な聴き方をしたいものです。しかし、 『相手のままに聴く』 はとても難しいことなのです。
カウンセラーは 『聴ける人』 でありたいと、日々研鑽を積んでいます。