心に残っている言葉 若狭 恵美子
ただ私は、私の気持ちを分かってほしかっただけなのです。誰も私の気持ちを知ろうとせず、「ああしたら良いよ・・・。こうしたら良いよ・・」とか「こう子供達を指導したら良いよ」とか言うんです。
そうしたら良いことは、分っているんです。でも私は、その通りにできないんです。
私は、教壇に立って、孤独でした。
いっそ病気になれば、ずっと仕事を休めるのに・・・
心が大切だと、この歳になってやっと気が付きました。50過ぎの、大の男の大人が、
変われるものでしょうか。(自分のことを指して、涙をこぼされた。
どうして居られるのだろう。 私の傍をスーと静かに、しかし激しくその時々の心の叫びを『わたくし』に届けてくださり、通り過ぎていかれた人々。
今は、もうすでにその処には居られない皆さんだけれど、私の中では、時々初心に戻してくださる、戒めに似た大切な言葉。