今年も前日の夕刻には札幌に来られたので、JR駅迄お迎えに行きました。年々お年を重ねられ、体の不調も有りながらも、北海道まで御出で戴き、感謝の思いで一杯です。この度も、いつものようにリュックを背負った、可愛らしいお姿を拝見し、ホッとした再会でした。「もう(基礎学習の為の)新しい人達は、とらないつもり。年令のことを考えると、数年先までの責任がとれないから。」(資格取得まで年数がかかるので)と食事を共にしながら、今後の予定を話されていました。いつまでもお元気で活躍され、私達後輩の学びにお力添え戴きたいと願いながらも、うなずくしかありませんでした。
みを子先生との出会いは、私の人生にしっかりと組み込まれており、大きな影響を受けながら育てて戴いていると実感しています。喜怒哀楽全てを包含しつつの、豊かな人生を歩ませて戴けていることに、深い感謝の念を抱いています。と同時に、限りある時間を思うと、どうにもならない寂しさ、切なさを感じています。
この文章を書きながら、みを子先生のことをずっとイメージしつつ、今迄の出会いを振り返っています。
「どうなんかなぁ・・・」 「どうなんでしょうねぇ」 「・・・かもねぇ」
無意識に意識を向けていけるよう、さり気ない言葉掛けが柔らかい雰囲気と共にまるですぐ傍に居られるように、私の耳に届けられます。
私にとって、みを子先生の存在とは・・・カウンセラーとしてのお手本!?師表!?どのような言葉で表現すると、私にピッタリするのでしょう。 『一人の人として、自分を生きる』を、そのお姿から暗黙のうちに、学ばせて戴ける存在・・・でしょうか。
こう書くと、私の中のみを子先生が、ほほ笑みながらしかし真剣な眼差しで語りかけてきます。
「あなたは、あなたらしい一人の人として、なっていくのよ。私と同じではないのよ。」
「あなたは、どう生きたいのでしょうねぇ・・・。」
23年6月28日 筆
若狭恵美子
20年5月 吉田みを子先生を囲んで