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2008/07/14

学習テーマから

人間関係に学ぶ

 

私が体験した人間関係で絆が深まり、発展的な関係が持てたと思われた事例は、カウンセリング学習センターのクラスの中での人間関係です。日常の人間関係では、誰かが何か発言した事について、常に自分はどう考えるか、どう感じたか等、人の話を聞いての自分の反応という所に焦点が当っていて、その聞き方も自分なりの聞き方だった為、本当に相手を理解出来ていたのかも実は不確かであったと思われます。

私の聞き方で、私にとって不都合な事が多い人とはトラブルにならないように距離を置いて付き合っていましたので関係が深まる事はありませんでしたし、こちらが距離を置きたいにもかかわらず、どんどん入って来てしまう人とは関係が壊れてしまいました。その時、出来れば良い関係で居たいという願いから、相手の方にされて迷惑な事を言葉を選び誠意を込めて伝えたつもりだったのですが相手の方は怒ってしまい向こうから私とはもう付き合いたくないと言われてしまいました。私はそれまで、マイナスな意見であっても誠意を込めて伝えれば必ずわかってもらえると信じていましたが、それには相手の方にもこの関係を大切にしたいという意志が必要なんだという事が良くわかった体験でした。

カウンセリングを学ぶ中で、先生やクラスの人達に、私自身の話を「無条件の肯定的配慮」のもとに聞いて頂いた事で、そのままの私が受け入れてもらえたという安心感と満足感に充たされ、私が私から解放されたような思いを何度となく体験させて頂きました。そのたびに少しずつ薄皮を剥ぐように私自身の“自己の変容”が起こっていたように思われます。

自分を肯定的に受入れてもらえる、という人間関係はとても心地良く、一見そんな事をしたら私はもっとわがままになってしまうのではないかと思考されるものの、実際は相手の事もわかりたいという欲求が自然と芽生えて来ました。

クラスの中で相手の話を聞くという体験をさせて頂いた時、私の神経は、相手の目線に立って相手の話を聞くという事に集中され、その時私の心の中のおしゃべりが止みました。 そして相手の方の話を相手の意のままに受け取る事が出来たと思えた時、相手の方の中にも「わかってもらえた」「うれしい」という感情が湧いて来たと、いう事も教えて頂きました。 その時、何か大きな事を為し遂げたような連帯感を感じ、相手の方を今まで以上に大切に思いました。

このような人間関係が総ての人間関係において実現する事が出来たとしたら、世界は平和になり、人は飢えや苦しみから解放されるのではないかと思います。
私の今までの人に接する時の態度は「条件付の否定的配慮」が主でしたが、これからは「無条件の肯定的配慮」が行える人になって行きたいと思います。そして人間関係の中に沢山の奇跡を見つけて行きたいです。

世界は“あなたとわたし”の関係で成り立っていると今は信じています。
だから私は、“あなたとわたし”の関係をより良いものに出来るような人になりたいです。

D・Y