聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ
6月×日
Aさん
『心にふれる』と言う言葉が、時々言われますが、どんな漢字を書くのですか?
漢字ですか・・。Aさんは、『ふれる』からどのような漢字が思い描かれるのですか。
Aさん
私ですか。私は『振れる』・・・何か揺れ動く感じがします。
Bさん
私は、ひらがなのイメージ…。何でしょう、この感覚は・・・。タッチするような、揺れ動くではない感じです。実は私、先週の学習会が終わってからずっと、 この一週間『こころにふれる』を考えていました。
Cさん
私は、『ふれる』と音がする感覚です。色々な音がする・・・そのように表現したい感じです。
何か感じて動く様、理解の仕方、イメージは、本当に人さまざまですね、
「ふれると音がする」と言われたところで『心根』を『こころ音』と言いたくなる気持ちになりました。『こころの音』から『音のなる』ところ・・・ふるさ と・・・郷・・・音にふるさとで『響』と書きます。ふれて響くところ、心のふるさとでしょうか・・・。
その日の夜Bさんからメールが届きました。「先生のふれる・・・を聴かせて戴いていなかったようで、気になっています。先生の処ではどんな感じでしょう か?」と。
届いた時からしばらくの間、私は私に耳を澄ませました。感じて動いた自分を、そのまま文字にして返信しました。
Bさんから再度メールが来ました。
「先生のふれる、を聴かせて戴いて私のふれる、を感じています。
その瞬間ほんの一瞬、私の呼吸が・鼓動が止まり、そこから動き出す・・・
そしてやはり動いている自分を感じた時、ふれたのだと知る・・・立ち止まるって、自分に向き合い、いろんな自分に出会い、自分になっていく過程だと思えます。」
聴き合い・伝え合うことができる関係とは、何と有り難いことでしょうか。まさに至福の時と言えます。それにしても人の学ぶ力、自分になっていく力は凄いものですね。
?パーソナリティ理論を学ぶグループでの出来事から