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2015/05/01

学習会でのひとコマ 19

小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。

かお 聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ


4月×日

Yさん

お友達との関係で、○○○と言うことがあって、自分では、どうして良いかわからないんですよねぇ。皆さん、どうしたらいいでしょうか。

かお
このようなお話は、学習会の基礎グループで度々話されることがあります。そしてこれもまた、度々起こることなのですが、このお話を聞いている他の参加者 が、「そういうこと、よくありますねぇ」とか「そんな時私はこうしますよ」とか「もしかしたら、相手の人は、○○○なのではないですか」とか「そんな風に 考え込むと○○○だから、考えるのは止めたら」等々と答えてしまうことが。

困っている人の力になりたい、役に立ちたい、楽になってほしい等々・・・。そのような気持ちや、考えは聞いている側に起きてくるのも、実感しています。そのことは、聞き手側の心理であって、話し手の心理ではないですね。

聞いているこちら側は、自分の基準で勝手に分析・判断をして、アドバイスやら、良いと思う(聞き手の)考え方を、押し付けながら答えてしまいます。相手の話を聴いているのではなく自分の話を聞いている、ということにさえ気が付かずに、とても良いことをしたような錯覚までしてしまいます。日常このような関わりがなんと多いことか。

心の動きはお一人おひとり全く違うものです。言葉になっているその奥には、とても複雑で、意識にさえ上ってこない、生命体の自分が体験している『何か』が あるのです。意識にさえ上っていないので、話し手の自分には、『よく分からない』としか言い表せないでいるのです。

生命体の(自分の)『何か』に触れて、『よく分からない』と言葉になっています。『よく分からないと分かった』とそのまんま受け止めて、そう語らずには居 られないその人の『何か』に、『聴かせて戴く』を通して応えていける人になりたいと、常々思っています。 まだまだ修行中・・・です。