聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ
◎ 皆言っているから絶対そうなのだわ
◎ 相手がしてほしいと思っているだろうから、してあげているのに、・・・
◎ 私はいつも上司に嫌味を言われている。仕事ができないと思われているからに違いない。
◎ 私のことは、嫌いだと思っているはず。他の人に声をかけているのに、私にだけは、声をかけてくれないのは、そのせいよ。
◎ 自分ばかり、否なこと、辛いことが起こる。他の人は、皆苦労なく生きているのに・・・。
◎ 上手くやりたい。失敗しないようにやりたい。考えれば考えるほど、結論が出せなくなって時間ばかりかかり、動けなくなってしまう。そういう自分を何とかし たくて、一生懸命考えるけれど、そうすると、ますます動けなくなってしまう。 等々
基礎学習が始まった頃の受講生や、カウンセリングを受けに来られる方々も、このような言い方を多くします。 (日常会話でもよく言われることではありますが・・・)
(頭で)考え始めると、その考えに自分の感情が動き、自分の創り出した考え、そのことを事実のように思い込んでしまう。その自分の思い込みにますます自分 の感情が動き、湧き上がって、現実からはますます遠ざかってしまう。『そうなのではないか…』の推測がいつの間にか『そうだ』になり、『あの人はそうだ』 『やっぱり私は○○なのだ』になってしまう。知らず知らずのうちに、自分の創り出した思い込みに、反応・適応していく行動になっていく。
心地良い感情は、膨らませて満たされるけれど、否定的な不快な感情は、何と厄介なものであろうか。きっかけは、小さなことであるはずなのに、どんどんしつ こく、深く膨らんでいく。しかも同時に事実からは、どんどん遠ざかりながら・・・。もっと厄介なのは、本人は、自分の考え出したことが事実であると思い込 んでいるし、自分が自分の創り出している世界に振り回されていることに、気が付いていないこと。
相手のことは相手のこととして、言葉にして確かめることができると良いけれど、それができない時は、勝手に想像を膨らませずに、事実を事実のままに受け止 めることができると、悩みは少なくなるはず。言葉にする時にはせめて相手のこととせずに、「私は・・・と思います。」とか「・・・でないかと、私は考えま す。」と自分のこととして、伝えたい。そして「あなたはどのように思いますか」「あなたは、どのような気持ちでしょうか」と相手に教えて戴く姿勢で居た い。相手には相手の考え方や、気持ちがあり、私のそれとは随分と違っている。
分からないので『あなた』を教えて戴けますか