小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ
10月×日
学習会では、カール・ロジャーズの理論を基に、『聴き合い・伝え合い』の体験学習を中心に行われています。受講者の方々がその時々の問題や、関係の中で湧き起こる感情を話される場合も多く、また理論を理解する為に一つの例として、自分を語ることもあります。その様な中でも、個別にカウンセリングを希望され る場合もあります。以下カウンセリングを受けてから一週間後に、グループの中で話されたAさんの処の一部です。
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「以前もカウンセリングを受けたことがあるし、引き続き、学習会にも参加しているが、依然として、胸の底に在るものが取れなかった。しかし今回、自分の抑圧していた状態が理解できた。自分の中では、怒りの感情が即悲しみしみに瞬時に、しかも直結している。理不尽なことや腹ただしいことをされると、怒りの感情が湧く自分がとても悪い人であって、悲しくなってくる。積もり積もると、爆発しそうになる自分が怖い。
それは子供の頃からの体験を通して、自分がそのように適応してきたものであった。
怒りの感情が湧くことは、悪いことではなく、怒って良いんですねぇ。
自分の怒りの感情が動き出すのが恐ろしくて、それはとても深い哀しみになるから、人との関係を切って来 た。」
「自分が自分に気が付いていくのに、今までの流れや関係があって、そのどれを外しても、今にはならないし、必要な時間の長さであった。」
「既に全部自分の中にあって、人との関係を通して出てくる感じがする。」等々
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その後も気づかなかった自分が、言葉になっていきました。