小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ
10月×日
Kさん
仕事柄、ご相談を受けることが多いのですが、他の職員の人達の関わり方を聴いていると、私は何か違和感を覚えることが多いんです。
Bさん
違和感を覚えるって?
Kさん
うーん 何か自分でもはっきりしないのです。何人もの、私と同じ業務の担当者が居るのですけれど、私の関わりとは違うのを感じています。他の人達も私も、ご相談に来られた人達の話は、丁寧に傾聴していますが。
Bさん
どの担当者も、来られた人達のお話を丁寧に傾聴しておられるのですね。
Kさん
そうなんですよ・・・。なんだろう。何に違和感を覚えるのかしら・・・。
(間)私は、他の人達よりも少し時間がかかります。それは来られた方が、自分で答えや、やり方を見つけていけるようにと考えて、手伝っていますので、時間が他の相談員よりかかってしまいます。情報等は提示しますが、そのことはとても大事なことだと考えているので・・・
Bさん
他の人もKさんも、相手の方の話は丁重に傾聴しておられるが、答えややり方の提示の方法が違っていると聴こえてきますが。
Kさん
そうなんですよ。他の担当者は、話を聴いた後、ご本人が自分で決める前にアドバイスをして終わりにするんですね。
Оさん
Kさんとしては、時間がかかるけれど、ご本人が自分で答えを見つけていくことが大事なことと考えて、そのように行動しているのですね。
Kさん
そうです。自分で選択をし、決めていく・・・そのことがその方の役に立つし、成長と繋がっていくと考えていますので・・・。
Kさんは、自分で選択していくと言うことを、とても大事にしておられる、と伝わってきました。他の担当者の方々に違和感を覚えている、そこの処・・・何がKさんに伝わってくるのでしょうねぇ。
Kさん
うーん アドバイスをしている時に・・・教えてあげてる・・・かなぁ。
立ち位置が『上』って私が感じるんですよねぇ。 上から目線。 そう そう 相手を大事にしているって言いながら、『上に立って』教えている感じがする態度。様々な対応の仕方がそれぞれあって良いと思うけれど、自分が違和感を覚えるのは、態度から伝わってくるもの・・・。何か はっきりしてきました。 云々
その後『相談』と『カウンセリング』の目的の違い等について、聴き合い伝え合いが行われました。