少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝えあいが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人 若狹のコメント・声がけ
3月×日
家庭内の人間関係(夫婦や親子関係)について話題になりました。参加者がそれぞれ自分の家の人間模様を語りながら、自分の在り様を振り返っていました。ずっと何も言わず、皆の話に耳を傾けていた人が、突然話し始めました。
Оさん 今皆さんの話しを聞いていて、私の方からの提案とか、私の気持ちを伝えることも大事なことなんだなぁと思って聞いていました。
Yさん それはどういうこと?
Оさん 家族に対して、自分は自分の考えがあっても、ほとんど言わないで来たんだよね。
Aさん 言わないできたって。 そこはどんな思いや考えがあったんでしょうねぇ・・。
Oさん うーんなんでも全部言う必要はないとは思うけれど、家族の誰かが苦しんでいる時でも、何か自分の中に遠慮があったかも・・・関係がまずくなるのではないか、とか・・・
Aさん 何か関係がまずくなるのではないかと遠慮があったのね・・・
Оさん うーんと言うより、心配があるから・・・恐ろしかった・・
Aさん 心配ってОさんの処の心配って受け止めて良いの?
Оさん そぅ。私の中で湧いた心配だったんだよねぇ・・・。恐ろしかったんだ。だから、何も言わないで来た・・と言うより、言えなかった。
Тさん 恐ろしかった、だから言えなかったって うん ・・・Оさんの中の恐れって 云々
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Yさん Оさんの考えや思いが、苦しんでいる人の側に伝わると、違ってくるかもねぇ。
Оさん 話せて良かったわ。随分皆に分かってもらえた感じがします。自分なりにいろいろ工夫をして来たけれど、このままでは、家族も自分も辛い。
🙂 このままではって、自分の考えや思いを伝えていないこと、と受け止めたのですが・・・
Оさん はいそうです。このままだと、家族も自分も辛いです。恐ろしかったり、言えないかもしれないって言う不安は、私のことだったと、話してみて気が付きました。
🙂 心配だったり、恐ろしかったりが自分の中にあり、だから何も言えなかった。一方では、 自分を伝えていないのは、自分が辛い・・・もある。
Оさん そうですよねぇ。全部自分のことなのですねぇ。自分のことだから、自分のこととして伝えることができれば・・・
🙂 自分を伝えたい・・と、言えないかもしれないと言う不安・・・自分の中に両方あるねぇ・・・。
🙂 『傾聴』と言う言葉は、今やあちこちで使われるようになりました。心の世界に触れさせて戴くのは、見せかけではない自己一致した自分(聴き手)との関係の中で、自ずからそのように『なっていく』『在り様』でしょうか・・・。