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2016/06/01

学習会でのひとコマ 41

少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝えあいが実践的に体験学習として繰り広げられています。
 🙂  聴き方講座世話人 若狹のコメント・声がけ

学習会でのひとコマ

28年5月25日
2カ月に一度表現療法の学習(主に描画法による課題画やコラージュ療法)が行われています。『今 自分はこのような感覚やイメージ、想いが湧いており、表現するとこのようになります。』と、自分の状態をそのまま意識化し、描画することで自己を知るきっかけになる方法の一つでもあります。

入会して間もない受講生の中には、他者の絵を見て、「上手」とか、自分の描いたものには「上手く描けない」「絵が下手で・・・」等と、評価を伴った言葉を発する人達が多くいます。
私達はともすると、評価を伴った良し悪しや、相手より上か下か等と、意識せずとも瞬時に判断して行動している毎日が多いのではないでしょうか。過剰に意識しすぎて、自分で自分を苦しめたり、生きづらさに繋がったりしている場合もあります。周りの目を気にしながら、相手に合わせようと、本音ではない行動や話をしてしまったり、下手なことは恥ずかしいことだ(自分の枠で自分が推し計っているにすぎないのですが・・・)と思い込んだりしている自分も居ます。また、自らへりくだり、他人からの褒め言葉を期待する場合もあります。
学んでいく中で受講生は、『点』『線』一つにしても、描いた人の心が表現されていることを理解し他者の絵を見せて戴く時には『上手とか下手とかの評価ではなく、そのまま相手の世界を、感じ受け止め味わっていく・・・』の関わりができるようになってきます。しかし自分の絵を皆さんに観て戴く時には、「上手く描けなかったのですが・・・」とか「絵が下手で・・・」等と、言い訳?弁解?の言葉が、何の抵抗もなく言葉にしていることもしばしばです。
「イメージしたようには、描けなかったのですが・・・」と言ってくださった人の言葉は、素直にこちらに伝わってきました。

知識を得ればそのように行動ができるかと言うと、違います。出来ない自分と向き合って、(本人
が、気が付かなければ、向き合うこともできませんが)苦しんで葛藤し、気が付いたらこだわることがなくなっていた・・・。そうしてやっと自分のものになっていくのですね。身になった(身に付いたでは落としてしまいます。)技術とはそういうものだと思っています。これ実感です。

 ➡ 知行合一