小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ
8月×日
Jさん
私、お話をすることが上手くできないので、こういうカウンセリングの学習の場に居て良いのか、うーん 向かないのかなぁと思いますが・・・。
話すことが上手くできない感じ?
Jさん
はい、小さい時から、母親との関係で。母親は、何でも押さえつける人だったので、私の話もなかなか聞いてくれな かった。それで人に話すことが苦手になったと思っています。(Jさんは、うつむき加減に、ゆっくりと話しました。)< /p>
今、小さい頃のお母さんとの関係の話しを通して、あなたががとても伝わってきています。
Jさん
あっ、そうですか。
自分を話せている感じがしていますか。
Jさん
あっ はい。ちゃんと話せています。私ちゃんと話していますね。
『人前でお話をする』とか、『自分の意見をはっきりと言う』とか、『まとまった筋の通った話ができる』とか、『話す』ということに、日常一般的にも、自分にも基準がありそうです。その場がどのような場であるのか、どのような人々が対象であるのか。人数にもよることでしょう。しかし、心理は、個人のもの、その人(自分)だけの掛替えの無いもの。誰かと比較してとか、このように話さなければとか、こうあるべきものとは、違います。「あっ!」「言葉になりません。」「今言いたいことがありません。」も、たった今の在り様を表現している、大事な言葉です。そのように言えています。