5月末に高校の同期会が開催されました。当時 道南の町の高校では、地元はもとより、近隣町村からの生徒も集まり、寮に入ったり汽車通学であったり様々でした。戦後のベビーブームと言われている時代に生まれた私達ですので在校生は多く、同期は普通科4クラス・商業科2クラス・工業科・機械科があり、ひとクラス40人以上はいたでしょうか。
私は札幌市内に住んで居ることもあり、同期会の幹事なるものをお引き受けしてきました。学生時代は話をしたことがなかった人達との幹事会ではありましたが、少々の気おくれを感じながらも、親しくお話ができ、そこから新たな繋がりもできました。有り難いことです。
今回の同期会は『納めの会』になりました。過去何度か同期会を開催しましたが、回を重ねる度にお亡くなりになられた人達が増え、幹事の中でも3名が亡くなられています。この度の出席者は37名で、欠席の返信をいただいた方々の中には『体調が…』『介護が…』といった言葉が並び、同期会での話題も病気の話が出ていました。
その一方、地域で活動しておられる人、仕事をしておられる人、次世代に仕事の引継ぎを…と言う人。培ってきた技術を活かし活動している人、残りの人生を楽しんでおられる人等。限られた人達との交流でしたが、長い年月間違いなく山あり谷ありを越えて生きて来られたのでしょう。皆さん良い表情をしておられました。後期高齢者に入っている割には皆さん 若い! 若い! シニア世代に与えられた役割があるとすれば、その立ち位置で淡々と、しかし情熱的にこなしておられるのだなぁと伝わってきていました。『納めの会』終了後それぞれの方向に帰っていかれました。
残務整理が残っていて、幹事会の納めはもう少し先になります。後に心残りが無いように、納めていこうと思っています
自分の中にとどまり、確かだと思っていた記憶と、ただただ流れ続けている時の流れの中で、変化し続けている人の姿を観せていただきました。それは意識せずとも、いつも自分が(誰しもが)包まれている世界ではあるのですが…。
今日出会う人々との出会いは今日の分をしっかりと終わらせたい。『そのうち』『またいつか…』はあり得ないのだと、今まで以上に思い知らされ確認した時間でした。
大半の人達とはもうお目にかかることはないでしょう。しかし参加者全員の皆様とは、私の大切な人生の一瞬に、確かにご一緒させていただきました。
「お目にかかれてうれしかったです。ありがとうございました。どうぞお元気で居て下さいね。」。
(若) 2024年6月28日 筆