<人の話を聴くということ>
先日、カウンセリングのロールプレイでクライエント(話し手)をさせてもらいました。ロールの時間は20分間で、カウンセラー(聴き手)はいつも学習会で共に学んでいるメンバーの一人でした。
私はロールプレイが始まる前「何を話そうか・・・」と、迷っていました。ロールが始まる直前に、「自分の家族である猫の話をしよう」と自分の中で決まりました。
ロールプレイが始まり、複数の疾患を持ちながら暮らしている猫に対する私の考えや想いを語りました。クライエントである私が発し、カウンセラーさんに届いた言葉をカウンセラーさんは丁寧に私に伝え返してくれました。
その様なやりとりが繰り返されましたが、当然のことながら、その工程にカウンセラーさんが自分の意見を述べたり、アドバイスをしたり、評価・分析などを加える事は無かったと、聴いてもらっているクライエント側の立場として感じていました。
20分間という短い時間の中で、私は自分を語る事ができました。途中、自分の考えが整理されていったり、今迄ぼんやりしていたものがはっきりしていく様な感覚を持つ事ができました。
このクライエント体験を通じて、改めて「聴くってこういうことだよぁ・・」と感じる事ができました。ロールプレイの後に振り返りがあり、若狭代表から、カウンセラーの視線や言葉の速度等についてお話がありました。
「一流の女優は、髪の毛1本の靡かせ方にまで拘って演技を作る」と、聞いたことがあります。カウンセリングでも同じ様に、視線、言葉の速度、トーンなど、無限に細分化していけるところがあると感じます。細分化していくにも、その、細分化したものを統合して纏めていくにも、自分一人だけでは広がっていかない。なので、センターの学習会に参加し続け、上記の様な時間から新たな気付きを得る事を重ねています。
2025.2.10 (成)