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2025/05/01

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 128

傾聴って難しい

 

「分かっているけど、そうできない」「もうずっと前のことなのに頭から離れない」現実はとっくに変わっていて、遠い昔のことなのに。一方では自分の記憶に残っていることが今の心の支え、生きていく支えになっていることも。またそのことがなにかの拍子に心の重荷になってしまうこともあります。

人間って全ての人が『自分が中心』で見方感じ方考え方も全く違います。人って本当に厄介なものです。複雑で、曖昧で、混沌としていて‥‥。

 

私は人間の行動や思考を司る本質(生命体の働き)に注目しつつ、意識されていない個人の心理に焦点を当てていきたい、そこに触れたい・分かりたいと思っています。「傾聴」はその手立ての一つです。しかし、お話をされる方が、ご自分の混沌としている心の世界に気付き味わう深さは、私が私自身の心と向き合う深さまでしか行かないという事実に、いつも思い知らされます。言葉を変えるなら私自身の人格・人間性が常に問われているということでしょうか。

 

今 傾聴講座で「ロールプレイングの実際」を学んでいるグループがあります。基本的な理論やカウンセリング概論、人間関係論等数年間学んだ後、聴き合い伝え合いの実際を行います。受講生は皆真剣で、育っていく自分を実感し、同時に課題も沢山あることに気付きながら毎週集まって来ます。相手に寄り添っての傾聴がいかに難しく、相手の話(心の在り様)を相手のこととして聴けているかどうか(聞くではありません)自分の状態が嫌でもはっきりとしてきます。理論として分かっているので、分からないことは駄目と思い込んでしまう状況に陥ったりもします。他者の心の動きが分からなくて当然で、だからこそ分かりたいと思う態度‥‥このことが自分のものになるにはとても時間がかかります。

人の気持は関係の中でいかようにも変化していくものです。傾聴の応答と変化していくプロセスを実感しつつ自分のものにしていくには、訓練・訓練・体験・体験。そこから自分が学び取っていかなくちゃ。 

これ私ごと‥‥実感です。

 

「身に付けただけでは落とします。身に成ってこそ、です。」30年も前に今は亡き金内先生(全日本カウンセリング協議会元事務局長)がおっしゃった言葉が時々思い出されます。『身に成った』はもう既に自分自身であるということ。 頑張らなくても…意識しなくても…。そして 自然と出来ている状態。

それは落とすことはないなぁ!! 

頑張ればできることでもないし、しかし頑張らなければ、全く到達できない世界だし‥‥。  頑張ろう!?

 

(若) 2025年 4月27日 筆