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2025/06/01

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 130

 

人 間 の 姿

 

5月上旬、今年の第66回北海道書道展を観に行きました。知人2名が《会友》準大賞と、《公募出品》特選をそれぞれ受賞されました。開場前から入場口には多くの人々が集まっており、尚且つ展示されている作品の数の多さに、まずは驚きでした。書道をされている皆さんにとっては、それらの賞を目指し、到達したい処で在ることは一目瞭然でした。北海道での最高峰である賞をいただいたのは、本当に凄いこと、快挙です。自分事のように誇らしく思っています。

お二人は私と高校の同期生で、当時書道部に入っていたと伺っています。以来60年以上の鍛錬、活動を続けておられます。どの様な『道』であっても永いこと永いこと、ただひたすらに辞めることなくやり続け、極めていくことは並大抵のことではありません。他者から見ると今現在の姿しか見えないですし、努力の数々を想像し理解できるのは、ほんの一部分でしかありません。様々な環境や要因を乗り越え続けて、何よりも自分の中から湧き出す葛藤と闘いつつ、渇望する声を聴き、貫き通す大変さは容易に察することができます。

 

 

また時を同じくして、創立12周年を迎えられた『自殺予防団体-SPbyMD-』様主催の講演を聴きに行きました。国内の自殺者の多さ等周りの人々がもっとそのことに目を向け、関心を持ってほしいと願う方々の活動です。

自死に向かう人々の生き方と、前文の一つの道を貫き通す生き方とは、全く違う生き方で在るように思いますが、何か私達に備わり動かしている『生命体・人』そのもの‥‥快挙の姿も絶望の感覚も全ての『人』の中に混沌として存在している働きとして受け止めることができます。日常では『自分が意識していることが全て』と思い込みがちですが、自分を動かしている自分の中の何者か(生命体の働き)があると今は思えています。瞬間には意識に昇ってこない働きに動かされてしまう『人』の哀しさを感じるからこそ、自分自身のこととして自分を育てていかなければと思えるところです。それには適切な人間関係が必要であるということは言うまでもありません。

 

年月と共に、自分と他者の違いが開いていき明確になってきます。自分が勝手に思い描いている世界と現実の世界もどんどん開いていきます。毎日毎日のほんの小さな積み重ねが、数年後数十年後の自分の姿であるということをつくづくと味わっています。 自分の人生を、他者の人生をも大切に育てながら生きていたいものです。

 

 

この文を読んで「どういうことだろうか」「私はこう思う」等立ち止まってくださったのなら、とても嬉しいです。当センターのカウンセリングや傾聴講座等は自己理解と生命体の力(自主・自律の力)が一層発動していくことを目指して行っています。   共に学んでいきませんか。

 

(若) 2025.5.20 筆