30数年来の友人の、新盆がやって来ました。生前懇意にして戴いた3人で、ご自宅へお参りに伺いました。
病気の診断を受けてから2カ月程の自宅療養で、今年1月末にかの地へ旅経ちました。
「(妻の物は)なかなか片づけることが出来なくて、そのままになっているんです。」「主婦の仕事がこんなにも沢山あって、忙しいものだと知らなかった。」「夜は勤めに出ている息子が帰って来るのでいいけれど … 昼間がねぇ、淋しくて、淋しくて…。」
ご主人とは何の遠慮もなく沢山の話をしました。
亡くなった奥様の携帯電話が突然鳴りました。解約できずに、目の前に置いてある(同席している)赤い携帯です。一同、一瞬驚きながら「仲間入りしたくて、あの世から電話してきたのでは…。」「ほれ…パパって言ってますよ。」等と言い合いました。
「愛してると、言ってきたかなぁ …。」とご主人。
結局は、表示された番号から携帯会社からのようでした。
時間が過ぎるのも忘れて、気が付くと2時間があっという間に過ぎていました。
山あり谷ありを超えながら長年連れ添い、年金暮らしになって、ほどなくのことです。同じような年代の、私達も『あっち痛い こっち痛い…』が増えてきました。
他人ごとではなく、我が身にも間違いなくやって来ます。
(若)2年8月16日 筆