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2020/10/15

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 19

人生のイニング 

 

先日、私が住んでいるマンションの階段を下りて行く途中、下の階に暮らす小学生の男の子が私の姿を見て「あ、おじさん降りてきた」と声に出したのが私に聞こえてきました。妻はその言葉を聞いて「おじさんだって(笑)」と、にやけて言いました。私は男の子が発した「おじさん」という言葉を、その後何度か心の中で反復しました。「おじさん、おじさん・・・」

 

 私の感覚の中に自分が「おじさん」という意識が薄いという事に気がつきました。私は42歳で、言われてみれば既におじさんとも言えます。仕事で職員採用希望の℡が来て、その方が「43歳です」と答えた時、私は「結構年齢行ってるなぁ」と感じていました。でも、その瞬間「俺ももう42歳で、同じ様におじさんじゃないか・・」と、年齢を実感します。

 

 私は学生時代から野球をやっています。私の人生は、今、野球のイニング(回数)で言うと何回くらいだろう。・・・もう、6回の表2アウトというところだろうか。野球で言えば6回は中盤、7回からは後半です。終盤に入るにあたり、私は6回までの人生を振り返ります。今のところ7対2で5点のリードといったところでしょうか・・・そして、終盤の残り3イニングをどう生きるか、生きて行けるのか考えています。ただ、年齢を重ねると身体の動きなど考えた通りの生き方ができなくなってもいきます。流れに任せる部分も出てくるものです。

2020.8.27 (成)