「今まで聞こえなかったこと」
私の妻は猫が好きです。猫だけではなく動物や野鳥・森林や河などの自然も好きです。それに関する動画やテレビなどを私に見せて、「これ可愛いしょ?凄くない?」などと共有してくれます。
今でこそ妻の影響もあり猫が好きになりましたが、以前の私は猫のみでなく野鳥や自然環境などにほとんど興味がありませんでした。そのため、妻からそれらに関する動画を見せられても妻に合わせる形で「可愛いね・凄いね」などと表面的に対応していました。
しかし不思議な事に、妻から何度も野鳥や自然に関する動画やテレビを見せられるうちに私もそれに興味が沸いてきたのです。野鳥がたくましく生きる姿や野鳥ごとのさえずりや表情の違いなど、「命が生きる」ことの素晴らしさ等を人間以外の生き物から学ぶ感覚が私の中に生まれました。
私が休日ランニングをしていると、公園の木々から数種類の鳥の声が聞こえてきました。私は思います、「今までの自分なら鳥の声が聞こえなかっただろう」と。鳥自体は今までも私の人生の中の様々な場面で隣に居た存在です。ただ、今までは興味が薄いために居るはずの鳥の声が聞こえない状態でした。私は感じます「鳥の声って心地良い・・・この声をこんな風に感じる事ができて幸せだ・・・」と。
カウンセリングを学習していると、意識・無意識という概念がよく出てきます。実際に「在るか無いか?」ではなく、意識次第で在るにも無いにもなるという体験でした。
2021.3.29(成)