我が家の食後のひと時
夫が定年退職をしてから、数年が経ちました。退職後に夫が毎日担当する家事があります。一つは朝の掃除機かけ。もう一つは、朝食と夕食後のお茶碗洗いです。台所に2人で立ち、夫が食器や鍋を洗い、布巾の上に置いていきます。それをセッセと私が拭いて、食器棚に片づけていきます。
2人ですると後片付けも、あっという間に終わってしまいます。食事の支度と片付けは、意外と体力も知力(?)も使います。日ごとに、面倒でやりたくない家事の、一つになってきているので、とても助かります。食事の後は、気力も体力も伸びきっている私にとっては、体の楽さは驚くほど『ありがた〜い』ものです。
夫がしてくれるどちらの家事も、最初の頃は、少なからず文句を付けたくなる私でしたが、批判したり、注文を付けたりすると、やってくれなくなると考え、『見て見ない振りで、やり過ごす』ことで乗り切りました。そんなに遠くない未来に、夫一人でしなければならなくなるかも…と、考えがよぎることも、あります。少しくらいのやり残しは、夫の居ないところで、やり直しをすれば済むことです。
夫の茶碗洗いが、上手になっていくことと同じように、私自身に、自分の心の揺れを少なくしながら、相手に合わせていく『すべ』が、いつとは無しに、身に付いてきたように、思います。
若い頃は、全く家のことはしなかった人ですが(させていなかったのは、私ですが…。)変われば変わるものです。毎日茶碗洗いが終わった後に、「ありがとうございました。」と、伝えています。
『有り 難し』です。 本当に助かるわぁ!!
その様子を黒柴犬のココちゃんは、これまた毎日、二人の足元でウロウロしながら、ずっと見ています。
当たり前の、何事もない日常に、幸せを感じることが、多くなってきました。
生きて在る今を、大切に味わっていきたいと、思っています。
(若)3年5月27日 筆