「父と共に・・・」
先日、私の父が入院中の病院で亡くなりました。悲しくて、悲しくて、母と共に涙を流し続けました。葬儀の打ち合わせを終えた後、父が入院していた病院に徒歩で向かい、眼鏡や衣類など入院中に父が使っていた品物を病院に取りに行きました。
病院に預かっていた父の品物は、ひとつのダンボールにまとめられていました。病院のソーシャルワーカーさんは「歩いて運んで行けそうですか?・・・お手伝いしましょうか?」という様な、こちらの状況に添った言葉をかけてくれました。私は、「近いから大丈夫です・・・ありがとうございます」と返答し、予定通り徒歩で荷物をかかえて病院から出ました。
ダンボールの蓋を開けていたため、徒歩で荷物を運んでいる最中に、中に入っている衣類から父の臭いを感じました。私の目に、またも涙がこぼれます。その後、私はダンボールを抱えながら感じました。「今、自分は父と一緒に歩いている・・・しかも、こんなに近い距離で・・・ダンボールは重いけれど、ダンボールから伝わってくる父の臭い・温もり・重さ・見慣れた遺品・・・すごく心地が良い・・・歩きながら、父と良い時間を過ごしている・・」と。
告別式で最後に父の顔に触れた時、どうしても最後に伝えたかった言葉「お父さん・・俺はお父さんの息子でよかったよ・・・」を、父に届けることができました。父は他界しましたが、いつでも私の傍に父は居ます。「これからもよろしく・・・今日も一緒に飲もう・・」
2022,9,9 (成)