変わらないこと・変わること
「人は変わらない。」ある人はボソっと言いました。
あきらめの思いがこもった否定的な響きでした。
「思いどおりの望む人生が手に入らないのは、過去の生い立ちや環境のせい。」
頑なに思い込んでこれからの人生を諦めている別な人の言葉でした。
「生きること嫌だということではないけれど、生きる意味が分からない。」
考えて…考えて…必死に探してみても、嫌だった不満だらけの過去に行き着きます。変わらない過去にむなしさがつのってくるねぇ。
「生きる意味を分かりたい。知りたい。」
何と多くの人達が生きる意味を知りたくて、悩んで考えて自分を納得させる言葉を探し続けては、変わらない過去に出会う日々を味わっておられるのでしょうか。
過ぎ去った過去や起きてもいない未来に思い巡らせている時は、イメージの世界で生きている時。起きてもいないイメージの世界に自分の感情が揺れ動いてしまう。
自分の中で膨らませるイメージは行き着く処はいつも同じかも。
『生きている』は現実のたった今ここで生きて在る処。
『嫌だなぁ』『嬉しいなぁ』『何か自分の中でモヤモヤして居る。』等と、人間関係で感じて動く心をその都度その都度味わいつつ生きている。
心地の良い感情も不快な感情も全て自分の中に在る。
そのように語り合っている傍でじっと聴き入っていた一人の人の目に涙があふれました。何か変わりつつある内面が伝わってきたように感じました。
時々どうしようもなく曖昧で、混沌とした自分に出会うことがあるけれど、生きているね 皆。
(若)2023年2月24日 筆