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2023/05/01

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 80

夜明けが早くなって、今日では5時前には明るくなってきます。我が家ではその時間には犬の散歩に出かけます。外でなければ用を足さない犬なので、雪が降ろうが雨が降ろうが毎日毎日欠かさず出かけます。冬の間は、決まって同じ時間にジョギングする人、お仕事に行かれると思われる人の数人と出会うくらいでした。春めいてきたこの頃は早朝でも沢山の人と出会います。ウォーキング・ジョギングをしている人も増え、この頃は旅行に出かける姿の人も見られます。花壇の手入れやゴミ拾いをしている人も見かけます。

すぐ近くのスーパーマーケットの搬入口には、真冬も春も変わらずに時間通り大きなトラックが数台やって来ます。

 

今年もまた あちらこちらで桜が満開です。梅もレンギョウ、モクレン,水仙、次々に先を競う様に咲き始めています。チューリップも花先の尖がりが色付いています。つくしもあっという間に大勢で背比べをし、スギナになっていきます。花言葉 花にたとえたことわざ 人を花にたとえて等、次々と連想しながら歩くのも楽しみです。そういえば、20数年前に出会った若い女性は「花は嫌いです。」とおっしゃっていました。その前後の話は思い出せないのに、その言葉だけがはっきりと残っています。きっと、花と何かしらの体験とが繋がっておられたのでしょうか、お幸せでいるといいなぁ。

 

人の営みは毎日毎日飽きずに繰り返されます。新たな体験をしながら、季節の移ろいのまま、とてつもなく大きな時間の流れの中に組み込まれていく様に感じます。個人個人にとっての、喜び・深い哀しみ・苦しみ・葛藤も全てを過去のものにして無かったかの如く、否 有るも無しの区別もなく、時は進んでいると、つくづく感じずにはいられません。

全てはその様で在った・・・。全てはその様で在る・・・。それは自分の中で確かに在ったこと。

 

何気なく繰り返される日々に意識を向けて、味わいつつ過ごしていきたいと思います。

 

(若)2023年4月27日 筆