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2024/08/08

ちょっと一息 111

気持ちの揺れ動き

 

 今朝の通勤の地下鉄での出来事です。

いつも通りに乗車したのですが、なかなかドアが閉まらないなあ、と思っていると 「お客様にご案内申し上げます。只今非常用ボタンが押されましたので確認の為、お時間を取らせていただいております・・」とアナウンスが流れました。 

瞬間 私の中では“ 今日は学習会もない 会う予定の人もいない ”とスケジュールの確認をしていました。到着が遅れても問題ないことを自分の中で確認出来たあと、   “・・こういう場合ってどんな風になるのかな・・” “何かが起きている風でもないし イタズラで誰かボタン押した?” と、周りに意識がいきました。 乗っていた車両の中でも、他の車両を気に掛ける人や周りの人に話しかけている人がいたり ザワザワと怪訝な雰囲気を感じました。 

直後 「お客様にご案内申し上げます。只今車内に急病人が出ましたのでしばらく停車します・・」と再度アナウンスがありました。 そのアナウンスを聞いて  “どんな様子かわからないけれど、大丈夫かな?・・・周りにいた人達が適切に対応したんだろうなあ” と 具合が悪くなった人がどんな人でどんな状況かも見えていないのに勝手に想像し  “大したことがなければいいけど” という気持ちだけが残りました。 同じ車両の人達も急病人とわかると、周りの人同士の会話も急病人を心配をするものに変わっていました。

その後すぐに地下鉄は動き出し、普段通りの状況に戻りました。

この一連の出来事 時間でいうと5分程度の事だったと思います。

 

たったそれだけの短時間の中でも 

・(最初)状況がわからないと (その後の)自分のことの心配 と 状況がどうなっていくか、どうなっているかに対して不安だったり不快さのようなものが起き

・状況がわかり(それも急病の人がいるという状況とわかると) それまでの自分の心配や不安・不快さは一気になくなり 急病の人に対しての心配な気持ちでいっぱいになる

私だけではなく、多くの周りの人達に起きていた心の動きでした。

 

私達の気持ちや心は常に揺れ動き変化していくものだ、ということはわかってはいましたが

人間って こんなにも短い時間の中で こんなにも違う思いへと一気に変化することが起きるんだなあ とはっきりと実感することが出来た朝でした。(S)