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2024/11/08

ちょっと一息 117

変わらないもの

 先日、学生の頃からの友人と数年ぶりに再会した。10代の頃の付き合いの中で 唯一、途絶えることなく付き合い続けてきている友人だ。 

途絶えずに付き合い続けてきてはいるが、成人してからは 連絡は取りあうものの会う間隔は年々広がり 今回も7,8年振りの再会だった。

数年間のブランクがあるとお互い色々な出来事が山のように起きている・・

その山のような出来事の中でも彼女にとって大きかったこと、、、病気が見つかり 昨年1年間は闘病生活をしていたこと。

この春先に手術をして、それまでの様々な治療も区切りがついたところだ。

彼女の病気を知ってから気がかりや心配やら会いたい旨を伝えたが、彼女は“治療や手術が終えて区切りがついたら会いたい”と “一緒に美味しいものを食べに行けるように頑張るから待ってて”と電話で笑っていた。 

そんなやりとりがあり、1年待っていた。 時折電話でおしゃべりをしつつ やっとの再会だった。

 

 

苦しく大変だったであろう1年間を乗り越え 見事な復活を遂げ、 変わらない笑顔と 健康に気をつけるようにと相変わらずの叱りの言葉をくれた。(昔から、あまり健康に留意しない私にお叱りをくれるやりとりが毎度ある) 

そんな風に“変わらない”やりとりがあると、 色々なことが起こり 互いに外見は老けてきてしまってもいるが、一瞬で10代の学生の頃に戻ったような感覚が押し寄せてきて ( 話している内容は家族のことや仕事のこと彼女の病気のことだが ) 2人の間に流れている時間というか空間は10代の頃と変わらないものだった。

 

 私達は、自分が願おうが願わなかろうが常に変わり続けている時間の中に生きているし、様々なことが起こり続ける。  嬉しいことばかりではない。 悲しいことも 苦しいことも 腹が立つことも 恨めしいことも起きる。

私個人としては、刻々と変わり続けていく時間の中に生きていることは当たり前というか 逆に変わらないことはない、 くらいに 普段思って過ごしている。

ただ 今回、彼女と久しぶりに会えたこと 彼女と過ごした時間を “変わらない” と感じたことで、

 

変わり続ける中に生きてはいるけれど そんな中で 変わらないと思ったり感じたりすること が1つや2つあるのも悪くはないなあと思った。                  (S)