言葉の働き
カウンセリングを学ぶ中で“言葉”について学ぶこと、がとても多くあります。
その中の1つに、 “言葉にはなっていく働き” がある ということがあります。
省略している部分がありますが、1つの言葉を繰り返し心を込めて言うとその様な気持ちになっていく働きがある、ということです。
この前 ハンバーガー屋さんに入る機会がありました。平日のお昼近い午前中の時間帯、店内には小さな子供連れのママさん・お年を召したお客さんがいらっしゃって、のんびりした雰囲気を感じながら席について頼んだハンバーガーを頬張っていました。
しばらくすると後ろのほうから子供の声が聞こえてきました。
「おいしいねー!!」 ・・・・ 「おいしいねー!」 お母さんに語りかけているようでした。 私の後ろだったのでどんな子かも全くわからないのですが、
こんな美味しい食べ物があったのか?!という驚きも含まれているような「おいしいねー!!」だったようにきこえました。
お母さんは「よかったね」と返していましたが、「おいしいねー」が更にもう一回。
その子の心がこもった3回の「おいしいねー!」を聞きながら頬張っていたハンバーガーは 一段と 普段よりも美味しく感じた私でした。
私も小さな小さな(周りの人には聞こえない)声で「ほんと、おいしいね」と言葉にして呟き返していました。 (S)