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2020/12/08

ちょっと一息 23

 いつも歩く道のりの途中に車の整備工場があります。いつも和気あいあいと楽しそうに見える場所です。 先日そこを通りがかった時、ガレージ前に5,6人の人の輪があったのですがいつもと様子が少し違っていました。年配の男性が1人 輪の中心にいました。 ・・・どうやらお叱りの場面に遭遇したようでした。 私の耳に届いたのは年配の男性の怒鳴り声ともとれる大きな声 「・・・たった1本の釘でも・・」 という言葉でした。その前後の言葉は聞き取れなかったのですが、 たった1本の釘でも間違えると車全体の安全にかかわることに繋がる、とか たった1本の釘でもそれがないとドレスアップの美しさに響くとか  そういったことだったのではいかと想像しました。  

 たった1本の小さな釘の大事さ・・日常会話の場面でもあてはまることで、カウンセリングの場面だと尚更あてはまることだなあと考えさせられた一瞬でした。  

話しているお相手の何気なく語られているように聞こえる一言、そこにはもしかするとその人の大切な思いが詰まっているかもしれない、  またこちらの応じた一言でお相手の心がどのようにでも動き出していく可能性がある、 ・・たった一言も無駄な言葉はないというところにつながっていきます。 

 ひとこと ひとこと を大切に聴けて、ひとことを大切に言葉にすることが出来るようになっていきたい   ・・・ 私の “こうなりたい” が また膨らんだようです。     (S)