コーヒー豆店で
おいしいコーヒーを飲みたい!
思い立って、気になっていた自家焙煎のコーヒー豆専門店に行きました。
店内に入った途端、焙煎されたコーヒーのいい香り…「あ~いい香り。」と呟いてしまいました。
その時、私の言葉を聞いて、「ありがとうございます。ずっといると余り感じないんですよ。」と店員さんが応えてくれました。確かに…「匂いは、慣れてしまうと余り気にしなくなりますよね。」と伝えながらコーヒー豆を選び、包装を待っている間も、おしゃべりは続きます。
「お店を出て、買い物に行った時に、自分からコーヒー臭がして、こんなに染み付いているんだと気付くことがあります。」と笑いながら話してくれました。
「コーヒー臭って…聴くと、なんだか印象が変わりますね。」と伝えると二人で大笑いになり、最後はお礼を伝えてお店を後にしました。
同じ場所でほんのひとときご一緒した時間の中で、コーヒー豆の匂いは共通の環境であったはずなのに、こんなにも表現に違いが出るとは。
同じ匂いでも『香り』と『臭』では印象がかなり違ってきます。話す人がその事柄をどのように捉えているかによって、同じ事柄を表現するにも選択する言葉が変わってくる…そういうことだよなぁ…とおいしいコーヒーを飲みながらひとりうなずいてしまいました。コーヒー豆を買いに行っただけなのに、思いがけない気付きがあり、なんだかお得な気分になれた一日でした。店員さんに感謝です。
2021・6・17 (N)