最近、子育てに関する情報や、子供との関わりについて見聞きする機会が多くあります。その度に、これだけ情報量が多く選択肢も増えると、便利ではあるけれど、一方でどれを選択すればいいのかが解らなくなりそうで、今の親御さんは大変だな…と思います。
子供が生まれたら、周りからも親と呼ばれるようになりますが、すぐに一人前の親になれる訳ではありません。親としての経験は子供の年齢分しかないので、戸惑いや不安があって当然ですし、だからこそ、情報も欲しくなる。ただ、その情報が必ずしも自分たちに当てはまるとは限らないので、情報側に合わせて必死に頑張りすぎるのではなく、子供の成長に合わせて親御さんも一緒に楽しめる情報を選択していかれることを願うばかりです。
私自身の子育てを振り返ってみると、子供が小さいうちは、新しい事が出来るようになることが、親子の互いの喜びであり、楽しみであったはずなのに、ある程度大きくなったら、出来ることが当たり前となり、出来ない事の方に目がいきがちでした。そして、成長と共に一緒にいる時間さえも減っていきました。それは致し方ないことと分かっていても、もう少し何か違った関わりがあったのではないか…など色々な想いが出てきます。ただ、その時、自分に出来る事を一生懸命やっていた(その動きが、良いか悪いかは別として…)のは確かですし、息子は社会人になって、巣立っていきましたので、まぁ頑張ってやってきましたよね…と自分にねぎらいの言葉をかけてあげたくなる一方で、過ぎてしまえばあっという間。子供が成長していく過程を、親としてもっと楽しめたら良かったなぁという気持ちも残っています。
まぁ、過ぎたことを振り返るから、大変だったことも成長過程の一環だったと理解もできますし、笑って話せるのかもしれません。我が子が成長していく過程で起きた様々な出来事は、親としての自分が試され、成長させてもらえた過程だったように思います。
2022.5.21(N)