「心のてるてる坊主」

 

お散歩中、お寺の前を通りかかった時に貼られていた紙にふと目がとまりました。

 

『できテル　できテル

　　テルテル坊主

　　心が晴れる魔法の言葉』

 

声に出しながら何度か呟いていると、クスッと笑いが起き、なんだか気持ちがほっこりしてきました。

落ち込んでいたり、悩んだりしていた訳ではないですし、フラットな状態でお散歩中だったので、劇的に心が晴れた！という感覚はありませんでしたが、心地よさが広がって行った感じがありました。

帰り道、『できテル　できテル　テルテル坊主』というフレーズを呟いてはクスッと笑うを繰り返しながらの道のりは、不思議と行きよりも軽やかな足取りでした。

 

具体的に何ができているのか？と問われたら、答えに困りますが、私は、できていない事に意識を向けては自分にダメ出しをすることが多いので、あのフレーズから『大丈夫だよ』というメッセージを受け取り、自分で呟きながら自分に伝えていたのかもしれません。

 

この出来事を文章にしようと思ってから数日間『できる』『できない』について考えていました。

そもそも、できる・できないの基準って誰が決めているの？そして、どこにあるの？

『できてる』と思える時と、『できてない』と思う時の違いはなに？

 

そんなことを色々考えていると、文章やフレーズを見たり聞いたりして気になる時って、自分の処を観ては、自分を知っていくきっかけをくれるよな…とつくづく思いました。

 

このテルテル坊主は、私の心の天気模様を見せてくれました。

　２０２２・７・２０　（N）