苦手を知る
私は歯医者さんがとても苦手です。恥ずかしながら虫歯も随分と放置状態でした。
放置していた影響で2ヶ月ほどまえ歯痛が続くようになり、さすがに放置しているわけにもいかず意を決して歯医者さんに行くことにしました。 “行く”ことを決めてからも どこの歯医者さんが良さそうか、通いやすさ・治療方針等 ネットで調べ 行くことを止めそうになったり 3日間ほど揺れる時間を過ごしました。 その後予約をいれ、なんとか週1ペースで通い続けました。 歯医者さんが平気な人からすると考えられないかもしれませんが、、、自分でも驚くほどに“恐怖”を感じる場所で なんとか通うために「毎回気合いを入れて立ち向かう」ような状態でした。
苦手である歯医者さんを好きになろうとか、克服しようとは考えませんでしたが(怖いものを好きにはなれないですから) これまでの自分の中にある「怖くて苦手なイメージ」ではなく 「何が」怖くて「何が」イヤかをきちんと体感して知ろうと考え毎回自分の身体に意識を向けることを心掛けていました。
これまでは 歯医者さん=痛い=怖い=イヤ と何もかもゴチャゴチャでしたが、痛い=怖い ではないことが判明しました。麻酔で対応してもらえるので痛いは大丈夫。 1つ1つの行程でこの音が怖い、この動きは怖い、この動きは数分なら我慢できるから大丈夫、とじっくり身体に確認していく作業を 治療の間中 自分の中でしてみたのです。
歯医者さんが怖いのも苦手なこともトータルすると変わりはないけれど、、、漠然と歯医者さんの何もかもが怖い・苦手という状態から → この治療のコレが怖い、この動きが苦手、これは平気と整理することができました。
苦手なものは覆ることはないけれど、漠然と全部が苦手ではなく その中にも大丈夫なものも含まれていたり、絶対無理なものが確認できたり ・・・ きちんと苦手を知ることで、回避すること(したいこと)と回避しなくても大丈夫なことがハッキリしました。
2ヶ月弱に渡る通院 途中くじけそうになったり、余裕で通院している小学生を見て“いい年した大人なのに、私”とへこんだりしましたが、投げ出さず なんとか先週 治療を終えることが出来ました。 (S)