自分に向かう時間
自分が担当する学習会とは別に、他の先生方が担当されている学習会に参加させて頂き、参加者の皆さんとご一緒に学ぶ時間を持たせてもらっています。それは、世話人として参加している学習会とは違う新たな気づきや学びに繋がる時間になっています。
学習会では、学びが進んでいくと、カウンセリングの実際を体験するロールプレイング(以下ロール)という時間があります。
グループのメンバーの中で、カウンセラー役・クライエント役になり、残りの人は、時計係や観察者としてその場を見守ります。
カウンセラーは始まりから終わりまでの会話を録音し、後日逐語記録として会話を文字に起こし、皆で検討するという一連の流れとなっています。
今回、タイミングが合う時にしか参加できないグループで、クライエント役になる機会がありました。
事前にクライエント役を打診された時は、どんな内容で話しをしようかなどと思案している自分もいましたが、特に悩んでいることもないし、過去の不快だった話を持ち出すというよりも、せっかくだから、「今ここでの時間」を味わい言葉にしていくことにしました。
今回の時間設定は15分。(学びが進むにつれて長くなり、最終的には60分設定になります)
カウンセラー役の方からかけられた言葉に、瞬間引っかかって反応してしまったり、自分の内面にグッと入り込んでいく感覚に出会ったり、頭の中でくるくると考えていたり…。
15分という短い時間ではありましたが、久しぶりのクライエント体験は私にとって、自分に気付くきっかけやカウンセラーの応答について考えるなど、多くの学びがあり貴重な時間となりました。逐語記録を検討する時には、また違った学びが増えると思うと楽しみでしかたありません。
日常では味わうことなく通り過ぎることの多い自分の感覚に気づき、自分を知っていく学びは、しんどいことも多いけどやっぱりおもしろくてやめられません。
2023・3・20 (N)