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2023/07/22

ちょっと一息 86

「絵本の整理」

 

我が家には沢山の絵本があります。

共働きで忙しい日々でしたが、夫婦どちらかが必ず読み聞かせをするという習慣は、息子が4~5ヶ月の頃から始まり、一人で寝る事を自分で選択する前まで毎日続きました。その日々を彩ってくれた絵本たちです。

その息子は社会人となり、家を出てから既に4年。

少し整理したものの、今もかなりのスペースを陣取っています。

ある程度の数まで減らそう!と考え、息子にひとこと尋ねることにしました。

 私1 「絵本を整理しようと思うのだけど、気に入っている物とかあったら残すから教えてくれる?」

 息子1「本当に申し訳ないけど、全く覚えてないんだよね。」

 私2 「・・・ あ~そうなんだね。それなら、私の判断でいいね。」

 息子2「そうして。」

 私3 「ついでに聞くけど、漫画はどうする?」

 息子3「それは残しといて。」

 私4 「そこは即答かい。(笑)」

このような会話が繰り広げられました。

私2にある「・・・」の部分、言葉には出していませんが、私の中で色々と心動くものがありました。

「なんだかなぁ~」という気持ちの後から、「そんなもんですか・・・」という感じ。私にとっての絵本と息子にとっての絵本には随分と認識に差があったようです。そこは理解できますし、それで終わったはずなのに、「なんだかなぁ~」は時間が過ぎてもくすぶっていてスッキリしない状態で残っている。久しぶりに、学習会で聴いてもらうことにしました。

私の中でくすぶっていた「なんだかなぁ~」は、聴いて下さる方々のお蔭で、一つ一つクリアになっていきました。

私の想いの大きさに対して余りにもあっさりと、終わらせられたようで寂しさを感じ、せめて、「ちょっと見てから決めるわ」くらい言って欲しかった…と私の中から言葉になって出てきた気持ちは直接息子には伝えていないけれど、学習会で言葉にしたことで私の気持ちとして終わらせることが出来たように思います。

絵本を見ると、その内容よりも読み聞かせていた時の息子との思い出が溢れてくる…読み聞かせの時間は私にとって楽しく幸せな時間でした。それは私の中にちゃんと残っていて、実際の絵本はなくてもいつでも取り出す(思い出す)ことができる…ということも気付くことができ、私にとっては大収穫でした。ありがたい…。

さて、絵本の整理を始めましょう。

2023.7.20 (N)