少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
28年9月
Aさん
子供が○○○○を一生懸命してくれて、嬉しかったんです。今迄私は、自分の気持をきちんと伝えていなかったのではないか、って気が付いたので、「ありがとう。凄く嬉しいよ。よくやったね。」ってほめたんです。そうしたら、関係に何か少し変化が出てきて、子供も素直に自分の気持を伝えてくれるようになって。
Bさん
それは、嬉しいねぇ。自分の気持を言葉にして伝えたら、子供の方も素直に気持ちを伝えてくれるようになった、そんな感じ
Aさん
そう。自分では、ちゃんと気持ちを伝えていたと思っていたんですね。だけどカウンセリングの学習を始めて、気持ちを伝えると言うより、説明やら考えを伝えていて、子供には全然違うように伝わっていたんだなぁって言うことに気が付いて…。
Bさん
自分では、気持ちを伝えていたつもりが、ぜんぜん違った伝わり方をしていたって。今迄気が付かなかったことに気が付かれたのね。
Aさん
そう。私は、子供のことを考えて、分かるように説明して、教えていたのに、子供は、「いつもお母さんに怒られる・押し付けられる」って言っていたのね。私が教えたことは、子供には全然伝わっていなかった感じで、この子は何を考えているのかさっぱり分からない、って思っていたんです。
Cさん
さっぱりわからなかったのは、子供の方ではなくて、自分の方だったって…そんな風に私には聴こえてきています。
Aさん
本当、その通りですよねぇ。事柄・考え・気持ちの区別もあまり付いていなかったし。
Bさん
時々学習会で「今どんな気持ち?」って聴かれることがあるけれど、改めて聴かれると自分の感情も、よく分かっていなかったり、どう表現をしていいのか、困ったりしますよね。
Cさん
自分でも、はっきり気持ちを伝える言い方ではなく、事柄の説明に気持ちを交えて伝えていて、お互いに相手の気持ちを勝手に想像して、分かった様になって、「うんうん。そうなんだ」なんてやっているけど、ここで『聴く』を学んでいて、きちんと確かめていくと、全然違っていることが、本当に多いですよね。そこが『言った・言わない』って、もめる種にもなるし…。
Aさん
何か不思議な感じがするわ。相手も自分も、お互いに分かったとか、分かっているって思い込んでいて、確かめもせずにすれ違ったまま、それにも気づかずに暮らしているんですねぇ。
それで成り立っている……。
Cさん
何か不思議な感じ…すれ違っているのにそのことにも気づかずに暮らしが成り立っている…。それだから言った・言わないでもめたり喧嘩になったりしますよねぇ。
🙂 相手の話を聴かせて戴く時には『自分が受け取った、相手の考え、気持ちを言葉にしてきちんと伝え返し確認をする』。自分が話す時は『自分の考えや気持ちが、相手に伝わりやすいように話す』。そのことを、コミュニケーションの基本として行っていくと、双方の考えや気持ちにすれ違いが少なくなり、違っていたら修正をしていくことができます。
Aさんの『ほめた』が残っています。『認める』との違いは…?!