少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
28年10月
Aさん
今こう言う○○○のことで、気にかかって気にかかって、どうしょうもないことがあるんですが。聴いて貰えますか
Bさん
はい、なにか?
Aさん
人間関係で悩んだり、困ったりした時に、相手がそうしてくれないからと、相手のせいだと思っていました。だけどこれは、私自身に何かがあるなぁって思えるようになって、直していけたら…と考えているんですね。だけど、こうしたら良いって分かっているのに、そうできない…。
Bさん
自分を直したいと言う思いがあるのね。だけどこうしたら良いって分かっているのに、そうできないAさんなのね。
Aさん
そう。こうしたら良いって分かっているんですよ、頭では…。だけど、そうできない私なんです。どうしたらできるのかなぁ。…。
Bさん
頭では分かっているのに、そのようにできない自分、どうしたらできるのかなぁって。
🙂 このような会話は日常よくかわされることですし、多くの人達が、このような辛さ苦しみを語ってくださいます。このような時、きいている私達は、どのような受け答えをするでしょうか。多くの反応としては、『何がどうなったのか等の事柄に対する確認や質問』『誰でもがそうだから、気にすることはないよ』とか『こうしたら良い等の忠告や助言』『どうしてそうなってしまうのか原因探し』『聞いている方の体験話をする』等が多いのではないでしょうか。
それらの関わり方は、きき手が中心になっており、話の主導権をきき手が持っています。話は話し手が中心で(中心だとか、そうではない等ではなく)話の主導は当然話している人のものです。
ロジャーズのカウンセリング理論の最も中心をなす考え方は、その目的を問題の解決ではなく、個人の成長と自立性に置くとしています。そのためには、自分独自の感じ方、考え方判断の基準を知ることと考えます。それを成し得る唯一の人は、本人のみですが、なかなか一人では自分を知ることは、できないものです。カウンセリング(心理療法)は、自分を知る(気づく)そのプロセスに、お手伝いをしていきます。