少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
28年10月
面接によるカウンセリングの場面でも、カウンセラー養成講座・聴き方の学習会の中でも、時々起ることですが、私の方から「今あなたの中で、何が動いて(湧いて)いるのでしょう」と声がけをすることがあります。そうすると、何を考えているかを探し始め、少し時間がたった後、申し訳なさそうな、恥ずかしそうな、まるで分らなかったことが悪いことのように、「すいません。今なにも分かりません」とか「モヤッとしていて言葉にできません」「言葉にしたいのだけれど、上手く言葉になりません。」等との言葉が返ってきます。
日常の生活の場面では、『分からない』とか『言葉にできない』等と言うことは、『全く答えになっていない』とか、『分からないことは良くないこと・恥ずかしいこと』等と思われることが多いように思います。
しかし たった今の自分は、『わからない自分』『モヤッとしている自分』『言葉にしたいのだけれど、上手く言葉にならない自分』と、まさにその時の自分をそのままに言葉にして答えている・言えている処です。
学習会が進んでくると、皆自分の状態をごく素直に「問われてびっくりしている自分が居ます。」「今、モヤッとしています。」とか「今自分の処は、○○です。」等と、自分を客観視しながら語るようになってきます。そこに良いも悪いもなく、その自分の状態をそのまま意識化し、そのまま言葉にしてくれます。更には言葉にしながらなおかつ、自分にピッタリする言葉を探し求めつつ、自分の考えや心の動きを表現してくれます。カウンセリングを受けている人々もしかりです。
自分の状態をそのまま素直に言葉にしていく過程は、聴ける人と共にあって、在るがままの自分を受け入れつつ、成長へと変化する過程(人格の変容)でもあります。その相互の人間関係そのものがカウンセリングと言われるところです。