少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
29年1月
ロールプレイング演習のグループで
Kさん
今 話聴いていて、過去うつ病だった頃のことを、思い出していました。このセンターに面接に来てその後、学習会に参加するようになったのですが、その頃の自分は、『駄目だ』とか『出来ない自分だ』等と自己否定ばかりしていました。どうしようもなく、グルグル回っていて抜け出せなくなっていました。その否定する気持ちをそのまま聴いてもらえて、「分かってもらえた」と少し楽になったけれど、それだけでは、落ち込んでいくばかりで…。今 先生が、話したように「ここに来られたのは、良くなりたいとか、そういう自分を何とかしたいって…そんな気持ちね」と、そうはっきり応じてくれると、気分が上向きになって、出口があるような,希望が持てるような気になります。
Hさん
否定したくなっちゃうその、気持ちも認める
Dさん
気持ちも認める…受け止める…だけどそれだけでは落ち込んでいくばかりで…気持ちが上向きにはならない感じ…。
🙂
受け止めて差し上げる。うん そしてその次ね。お話に来られた段階で、何とかしたいって…既に前向きさを感じますね。そこを伝えたい。
で 「駄目だ」とか、「出来ない」「否定したくなっちゃう自分」と言っている処は、『何か』と比較している様に、伝わって来るのだけれど。…?
Dさん
周りの人と比較する…
🙂
周りの人と比較する…。周りの人と比較すると、『自分は駄目だ・出来ない』等否定感情が湧くね。
それは一方では、前進する力にもなるねぇ。
Kさん
うつ病の頃、比較していたのは、『過去の自分…元気だった頃の自分…良い時代だった頃の自分』とか『理想の自分』だったわ。現実の自分をダメだって否定していました。頭の中で考えていた自分と、現実の自分を比較していたのねぇ。たった今の自分を観ていなかったし、認めていなかった…。そういう自分なのだってことにも気付かなかった。
Dさん
自分の姿を見せてくれる存在って、とても大切なんだなぁって…改めて理解できました。
🙂 言葉を聞くだけでは、相手のことは分からないけれど、言葉は相手を分かり得る手掛かりになります。言葉になっているその人、言葉にせずにはいられないその人に添いながら、お話を聴かせて戴きます。音としての言語は勿論のことですが、身体が表現している言語は、とても多くのことを語っています。感性を磨いていくことも必要なことです。
『傾聴』を分かったからと言って、『傾聴が出来ている』と言うことではありません。とても難しいことだなぁといつも思っています。