少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
29年2月
Yさん
職場で、同僚の話を聴くことが職務になっていて、ある特定の人なのですが、いつも面談の度に「何もないです。」って言います。「話すことが何もないのね。」と一回受け止めるのですが、その後は、話をすることもなく、沈黙が続きます。しばらく待って居るのですが、どうも何を考えているのか、さっぱり分からないのです。待っていても、話が出てこないし…。その様な時、どうしたら良いかなぁと思っています。
Тさん
話がないと言うことをYさんは、どのように理解しているのですか。
Yさん
話すことが何もないのでは、と思っています。
Тさん
「「何もない」と言葉通りに受け取っているYさんなのですね。
Yさん
あぁ はい そうです。
🙂
「何もない」と言うのも一つの在り様ではあるのですが…。「何もないです。」と言わせている…、言葉になっている処は、どうなのでしょう。言葉になっていない状況を『沈黙』とくくってしまいますけれど…沈黙って、何もない時だけでしょうか。自分が黙っている時のことを、思い出してみると、少しは、理解できるかも。
Yさん
言いたいことが何もない時。言いたいけれど、何と表現して良いか分からず、言葉を探している時もあります。
Тさん
言いたいことはあるけれど、相手には言えない、言いたくない時。自分を守っている時、都合が悪い時など、沈黙してしまいます。相手との関係で、言ってはまずいなぁ等と思った時も、黙ってしまう。
Nさん
心ここに在らずで、ボーとしている時とか、全く別なことを、思い出していたり、考えている時とか…。
Оさん
悩みがあって、とても苦しい時など、話すことができない場合があります。じっとして居たいと言うか。少し心が楽になって余裕が出来ると、話せる感じになる…。
🙂
沈黙と言っても、心の中は結構言葉になっていて、その時々様々な意味があることが分かります。その沈黙をどのように感じ、受け取っているかで、聴かせて戴く側の応じ方が、変わっていきます。