少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
29年9月
なかなか自分の姿が観えません。自分で自分の顔を見ることができないように…。
何でも否定的に捉えて、言葉になるのは、文句ばかり。 でも そういう自分も嫌だと言う。何とか元気になりたいと言う。
「だったら、こう考えたら」と肯定的なことを伝えても、「だって」とか、そのことにまた否定的な、言葉が返ってくる。 もうどうしたら良いか分からない。
本人は苦しいし、辛いのだろうけれど、だからこそ、一方では、否定することで、保たれているのかもしれないなぁ…。何かを必死で守ろうと、頑なに防衛しているのを感じさせる。そこは、なんなのでしょうねぇ。
体験を、どのように知覚してどのような感情が湧き起ったかは、その人の処。そしてまぎれもなくその人にとっては、事実の処です。状況は少しも変わらないけれど、言葉には『なっていく』働きがあります。言葉には、気持ちが込められているから、嫌だ・嫌だと否定的な言葉を繰り返していると、心は本当に嫌だ、になってどんどん膨らんでいきます。そして事実からますます離れていきます。
物事は、どの様な方向からも観ることができます。肯定的な言葉にしていくと、心も次第に肯定的な受け止め方をしてきて、元気になってきます。状況は、少しも変化していないのに、心持は全く違ってきます。言葉には、その様になっていく働きがあります。言葉には力があります。心地の良い、元気になっていく言葉をたくさん使いたいものです。
ちなみに、自分の顔は、鏡に映して見ることができます。ちょっとポーズをつけてしまうけれど…。
そう言えば、もう既に亡くなられた恩師は「(カウンセラーは)鏡になって…」と、時々言葉にしておられました。