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2017/12/01

学習会でのひとコマ 77

少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。

        🙂  聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ

 

学習会でのひとコマ

29年12月

Мさん  

 カウンセラーが創り出す場、雰囲気の大切さは分かりましたけれど、その中で『質問によって相手に依存的な気持ちを作ったり、脅かされる感じを与えないために質問を最小限度にとどめたい』と言う話がありました。質問によって相手が依存的な気持ちになると言うことが理解できないのですが。

Yさん  

 最小限にとどめたいと言うことですが、Мさんが言いたいのはなぜ質問が依存を生むのか…ということで良いでしょうか。

Мさん 

 そうです。分からないから相手に質問して分かりたいと思うし、質問すると、相手は話してくれるので…。家では質問したり聞いたりしなければ会話にならないし、相手の気持ちが全然分からないので…。

 

🙂
 質問をすると相手は話してくれますね。私は自主性や自発性をとても大切にしています。その方向から考えてみたら…どうでしょう。

Мさん 

 (突然) あっ 依存ですよねぇ。私から質問して、それに息子が答える…いつもその関係になっていて…あれやこれや私の方からばかり…そうしなければ、息子は自分から話さないし…それも依存…ぜんぜんそういう考えが私にはなかった。私は依存の意味をすごく狭く理解していました…。私の行動が息子の依存を生み出していたかも…。自分から何もしないので、つい口も手も出して……。  私の持っている『依存』と言う言葉の意味が広がった感じが … 今 しています。

 

 

 

  🙂  そう言えば何度も学習会の中で、依存と言う言葉が飛び交っていたにもかかわらず、
   頑ななまでに受け入れようとしなかったМさん。別に『頑な』ではなく、
   『依存』の言葉の意味に対するМさんの理解がМさんの行動そのものだった、と言うことです。
   少しのきっかけで人は変化し、その変化が周りの人々に大きく影響を及ぼしていきます。
   Мさんと息子さんとの関係も変化していくのかも。
   ちなみに質問は、質問する側が知りたいという狭い部分です。
   相手が語りたがっている方向を変える恐れもあります。
   相手の一部分でありながら全体で生きている相手そのものを感じ理解していきたいと
   思っています。