少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
30年7月
🙂
私達は自分の人生を何とかしたいと考え、葛藤することが幾度もあります。
ある人は「人と話ができる人になりたい…。」と言いながらとても詳しく自分を分析し、理由を述べて話をしました。「今 私とお話をしていますが、話せていないと感じで居ますか…?」と確認すると「ちゃんと話せています。」と言う返事が返ってきました。「でも自分から話せないのです。」と話せない理由を、分析を交えて説明しはじめました。
ある人はボソボソと「人とコミュニケーションが取れるようになりたい。」と聞き取れないほどの小さな声でやっとやっと言葉にしてくれました。
ある人は「いつも誰かに指示してもらわないと、どう行動して良いのか自分で判断できないので困っている。どうしたら良いのでしょうか。」と話し始めました。
ご自身の中に何が有って、何が意識化されていないのでしょう。
生命体が恐れを抱いているのは何なのでしょう。
大人の人達は1時間ほどのカウンセリングを終えて、次回の面接予約をしていただきますが、自分で自分のことを決めるのが難しいとおっしゃる方々には「ご自分のことですので、自分でこちらに連絡をくださいね。電話でもメールでもよろしいですよ。」と言いながら「待って居ますよ。」とお伝えする場合があります。他人と話すのは不安で怖くてどう話したら良いか分からなくて…きっとそのような状態なのではと、勝手に想像しながら待ち続けます。
『自分で自分のハードルを超えなくては ・・・・ 。 超える力はあなたの中に確かにあるよ。』『超える力が働き出すには他者との関係が必要。』『一人で考えて、考えて。その考えることが深みにはまってしまい自分を動けなくしてしまう。』『考えないようにしようと考えるとますます意識はそこに行ってしまう。』『行動してみよう。そうしたら、次がやって来て、自分の中の何かが動いていく。一人でなくて一緒にやっていこう。』
そんなことを考えていたら、待ち続けていた人から面接の予約がはいりました。自分で考え抜いて勇気を振り絞って行動したのですね。 今一歩あゆみ出し、自分で自分を超えられた感じが伝わって来ました。
問題の直接的な解決ではなく、その人の生き方・心の成長に援助的関係を持たせていただくのがカウンセリングです。心が育つと、問題は問題にならなくなるから不思議です。