少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
30年9月
🙂
今Kさんのお話を聞きながら何か考えておられたように見えましたが、自分の中で、どの様な動きが起きていましたか。
Sさん
一生懸命共感しようとし、自分と子供との体験のことを思い出しながら聞いていました。
🙂
あなたにとって共感的に聴こうとすると、自分の体験と照らし合わせて聞くと言うことなのですね。
Sさん
はい 共感したいので、すぐに自分に起こった経験を思い出しながら聞こうとしていました。
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他者の話を聴かせていただく時、自分の体験を通して相手の話を理解しようとすると、相手の話を聴いていると言うよりも、自分の話を聞きながら、頭で考え理解しようとする動きになります。瞬時にそのような動きになるので、他者の話がきっかけで自分の話に置き換わっても全くそのことに気付いたり意識することができません。その様な、聞いている側のいわば外側からの理解は推測や憶測、分析がおき、自分の勝手な理解なのに相手の事実だと思い込んでしまいます。話している人の気持・感情・考えからはどんどん離れていってしまい、日常での会話の多くにみられることです。
カウンセリング関係を希望しお見えになる人々は、聴いてもらえない・分かってもらえない苦しさを訴えます。心理は個人の心の動きであって、状況・事柄が似ていても全く違っていて同一化されるものではありません。そして固定されているものではなく刻々と変化して行きます。
傾聴とは何を聴かせていただくのでしょうね。