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2011/08/20

表現療法 感想文

表現療法は偶数月の4週目に体験していますが、その度に、なぜか、とても疲れてしまいます。それでも、最初の頃より、絵を描くことに対する苦手意識が薄くはなってきています。

今回の表現療法は、初めて体験するものばかりでした。
午前中のセッションでは、最初の音楽を聞きながら、とても優雅な気持ちになっていました。
その後で、「自分の好きな貝を選んで、30分間、その貝と会話をしてください。」と言われて、「???なんですと?先生、どういうことですか・・・?」と思ってしまいました。貝を手に持って、つるつるした手触りや、渦巻きの模様、様子を眺めながら、ちょっと待った!これって、観察してるじゃん!頭でやってるじゃん!貝と会話をするってことは、もしかして、自分の世界に入っていってくださいってことなのでは?と思い始めてから、なんとなく、自分の世界・・・・というか、貝の気持ちに寄り添う感じで、海を体感していくことができていきました。
耳に貝をあてて、聞こえる音が、イメージの世界へ導いてくれるようでした。
その貝は、少し、深いところに、居て、周りの状況をみていますが、周りに流される事なく、それを受け入れて、ただ、そこにいる感じが伝わってきました。その感じが伝わってきた時、手のひらに包んで持っていると、心地よく、安心できる気持になって、その感覚を味わうために、何度も耳にあてたり、手に包み込んだりしていました。今の状況を省みた時、そういった、安心感を何か求めている自分がいるのかも知れない・・・と気づいたのは、会が終わった後のことでした。

午後からのセッションでは、ウォーミングアップの段階で、相当疲れてしまいました。
最近起こったできごとに、心がざわついていて、その状態を≪ぐるぐる≫として、表現していました。描いても描いても落ち着かず・・・コピー用紙が≪ぐるぐる≫で、一杯に・・・ただ、2枚目を使うことには、なんだか、ためらいがあって、最後の≪ぐるぐる≫を、濃い目の茶色で、全ての≪ぐるぐる≫にかかるように、全体に大きく描きながら、「これで、まっいっか!」と自分に言い聞かせて終わりました。そんな状態だった上に、シェアの時間も人数の関係で、かなりの時間になり、ウォーミングアップ終了時には、もう、セッションが終わったような感覚になっていました。休憩が入らなければ、セッションには向えなかったかもしれません。

 

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描画法のテーマは「わたくしへのプレゼント」でした。
画用紙を横にして、縦3等分、その真ん中に、自分を表すo0014001412180098703を描き、左は過去、右は未来、それぞれに、道と自分へのプレゼントを描くというものでした。
テーマによっては、描き辛いこともあるのですが、今回は、割とすぐにイメージが浮かんできました。鉛筆で、下書きをして、くれよんで、色をつける前に、サインペンで、自分のo0014001412180098703と、プレゼントをはっきりと描きたくなりました。
o0014001412180098703は、ピンクで塗りながら、一色ではなく、濃い色の小さなo0014001412180098704を描きたくなって、赤いo0014001412180098704を入れました。自分の中に、大切な想いがあることを、表現したかったのだと思います。過去の自分へのプレゼントは、間違いなく頑張ってきたので、具体的なものというより、大きなプレゼントの包みを、未来の自分には、クラウンの笑顔を描きました。クラウン関係の活動をしている時は、どんなに疲れていても、最後には、笑顔になれる自分がいるので、これから、いろいろな事が起こったとしても、笑顔を忘れないで、進んでいけるように、クラウンに見守っていてもらいたい気持ちがこもっていました。
過去も未来も道は、くねくねと曲がっていましたが、くれよんで描くときに、未来の道は、下書きよりも太く描いていました。色を塗るとき、過去は、縦・横、無造作に塗っていたのに比べて、未来は、道なりに丁寧に塗っている自分が、少しおかしくて・・・未来を大事にしたい気持ちが、道を塗りながら出ていたのか な・・・と感じています。ちょっとしたことなのに、表現に気持ちが表れる体験ができたことに、感謝したいです。

表現療法に描かれているものは、その人の大切な想いが込められているからこそ、シェアのときは、自分で判断しないで、その人に尋ねることが重要な要素になりますが、気になりつつも、なかなか、お尋ねすることができないで、終わってしまう事が、多々ありました。
お尋ねするときに、自分の中でうまく表現できない場合や、こんなこと聞いてもいいのかな?というためらいがある場合、他の方が尋ねられているときに、その聞き方は、どうなんだろう?と気になったりしている自分もいました。これだけ自分の中で動いていると、シェアどころではなくなるのも、当たり前な気もし て・・・ちょっと反省しています。

長い一日になることを覚悟していたのに、あっという間に終わってしまいました。
貝との会話も、《ぐるぐる》も、わたくしへのプレゼントも、今の私が表現されている、貴重な体験でした。
この体験を大事にしながら、これからの表現療法の学びに活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。

N・T
2011.7.19記