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2012/08/17

表現療法 感想文

去る7月8日にセンターで表現療法研修会が行われました。
そのとき参加させて頂いた時の感想を書かせてもらいます。

 

 

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今回の研修会では、午前と午後と大きく二つの課題画が行われました。
午前のセッションでは、大きな画用紙に数点、自分の絵を描いて、その画用紙を参加者全員で絵を回し一つの絵にしていくというもの。
みんなと、共同で一つの作品を創るというものは、自分の絵でその人の作品のイメージが変わってしまう怖さを感じ自由に描けず、苦労しました。

出来上がったそれぞれの絵は見ると、不思議とそれぞれ作風が違うんですよね、描いたメンバーは同じにも関わらず。描いているメンバーは一緒だけど、描かれた絵を元に次の人がイメージを膨らませて・・・を繰り返すから、最初に描いた絵によってまったく作風まで違った絵になりましたが、一つ一つの画用紙の絵が一人の人が描いたような感じでした。
出来上がった絵たちを見ながら、もし、仮に自分の描いた絵が失敗したとしても、きっと誰かがフォロー入れてくれるんだろうなぁと思いました。

 

 

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午後のセッションでは、二人一組になって相手に質問し合い、それぞれが自分から見た相手のイメージをマスで区分けされた画用紙の一つに絵描くことを、パートナーを変えながら繰り返し、最後に真ん中のマスに自分自身のイメージを描くというものを体験しました。
自分が相手の方へ質問し、その方のイメージを描く側だったとき、これは初対面の人よりも、ある程度気心が知れている人への絵が、私には難しかったです。
今まで自分の中で持っていた『この人は、こんな感じの人』というイメージが、相手への質問タイムの中で、新たな一面を知ったり、自分が抱いていたイメージと真逆の一面も同時に持っていることを知ったりで、驚きの発見ばかりでした。
私の場合、新たに知ったその人の一面を自分の中でイメージ化するには、その人の私にとっての新たな一面が定着しないと描きづらいことが分かりました。古いイメージと新しく追加されたイメージがグチャグチャに混ざり合って、難しかったです。日ごろ人に対して偏った見方をしているんだって思い知った出来事でした。

相手に質問されて、自分のイメージを描いてもらう立場だったとき、自分が思っている自分とは違うイメージをもらうと、『外から見るとそう見えることもあるんだ』と、知ることができたのは収穫でした。
自分自身では、自分のことを挙動不審な人だと思っていたのに、どっしり構えているように見られていたり・・、どちら側のイメージが正しいなんてことはないけど、自分以外の人の視点って、自分ではわからないから知ることができて良かったです。

自分もそうだったけど、みんな相手の素敵だと思うところ、相手の好きなものを選んで描いてくれるようでした。
私にとっては、他者からみた自分のイメージというよりも、相手からプレゼントをもらっている気分で、終始幸せに包まれた時間でした。

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