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2010/01/24

エンカウンターグループ研修会 感想 4

参加する直前、僕はとても不安でした。途中(二日目)からの参加だったので、前日にどんなやりとりがあったのかわかりませんし、何より気がかりだったのは、みなさんが既に一日共にすごしてつくられた関係の中に、自分が入っていけるだろうかということでした。

いざはじまって、みなさんと〝共にいる〟なかで、僕はふと「緊張しないでいる自分」に気付きました。話すことが出来ずに沈黙している自分が平気でした。「話さなきゃいけない、話さなきゃ、話さなきゃ・・・」「でも、話せない、話せない・・・」「こんな自分、どう思われているんだろう・・・」「ダメだ、ダメだ・・・」―僕はこんなふうになることが多かったのですが、今回はまったくなりませんでした。「話せるときに話せばいい」「話せないなら仕方がない」―そんなふうに思えました。〝ありのままの自分でいられた〟という感じです。僕にとってこれは、とってもとっても嬉しい体験でした。そんなふうにいられる自分が本当に嬉しかったのです。

話しはじめるときも自然でした。言葉が自然に出てくる感じです。話すほどに心がほどけていくようでした。〝聴いてもらえてる〟という感じがすごくしました。〝受け容れられている〟という感じです。話を聴いてもらうことって、ほんとうに嬉しいものですね。

話をするうちに、聴いてもらっているうちに、僕は大事なことに気付きました。それは、「父のことを許すとか、許さない」とかいうことは、実は〝父のこと〟ではなくて〝自分自身のこと〟まさに〝自分の問題〟なのだということです。〝父のこと〟は父がどうにかすることであって、僕にはどうすることもできないことです。父は父の人生を懸命に生きています。僕がとやかく言えるものではありません。同じように、〝僕のこと〟は僕がどうにかすることであって、それは僕以外の誰にもできないことです。父や周囲の誰かが、たとえどのようであろうとも、僕は自分の心の在りよう次第でいかようにもいられるのです。僕は僕の人生を懸命に生きています。外からとやかく言う人もいるでしょうが、それはそういうものとして・・・僕は僕の人生をこの足で一歩一歩踏みしめながら生きていけばいい。そんなふうに思えるようになりました。

研修会が終わって日常の生活に戻ってから、今までとは少し違った自分がいるのを感じています。職場の上司達と自然に話すことができるようになってきているのです。以前感じていたような嫌悪感をあまり感じなくなりました。「こういう点はやっぱり嫌だなあ」ということはあるのですが、そういうことも、ずっと落ち着いて感じられるのです。自分とそれ以外の他者、この二つの関係がより自然なところにはまってきたような感じなんです。どうもうまく表現できないのです、自分にとってはとても大きく大事な変化だと思っています。

今回はじめてのエンカウンター体験でしたが、参加することができて本当によかったです。次回の研修会が今から楽しみです。ありがとうございました。

T.U