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2015/09/15

学習会でのひとコマ 25

小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。

かお 聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ

9月×日

Aさん

「きのうは、本当に腹が立った。夫は好き勝手なことばかり言うし、子供達は、もうとっくに大人なのに、何も自分でしないで文句ばっかり言う。私は、お手伝 いさんではない!」すごい勢いで一気に話し出しました。

かお
Aさんのお話を聴かせて戴く時に、どこに焦点を当てたらいいのでしょう。

日常多く言われる応じ方は「ご主人は、何と言ったの」「子供さん達は、どんな文句を言ったの」等と思われます。これらは、状況を理解するには、向いていま す。が ご主人や子供達に焦点が当てられて、目の前に、居ない人達のことを想像しながら,あたかもそうであるが如くに話は進んでいきます。Aさんの気持ちには少し も焦点があてられないままに・・・。

心理は、話しているその人の掛替えの無い世界。自分と他者の区別が、しっかりと付くように応じていきたい。『自己を知る』援助の関係を持たせて戴くのだか ら。

Aさんは、話していくうちに、夫や子供達の問題というより、そうさせてしまっている、自分の行動に気が付き、そして、その行動に駆り立てている、自分を知 ることができました。さらに、自分に合った、手だても一緒に考えていくことができました。