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2015/10/01

学習会でのひとコマ 26

小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。

かお聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ

◎ 皆言っているから絶対そうなのだわ
◎ 相手がしてほしいと思っているだろうから、してあげているのに、・・・
◎ 私はいつも上司に嫌味を言われている。仕事ができないと思われているからに違いない。
◎ 私のことは、嫌いだと思っているはず。他の人に声をかけているのに、私にだけは、声をかけてくれないのは、そのせいよ。
◎ 自分ばかり、否なこと、辛いことが起こる。他の人は、皆苦労なく生きているのに・・・。

◎ 上手くやりたい。失敗しないようにやりたい。考えれば考えるほど、結論が出せなくなって時間ばかりかかり、動けなくなってしまう。そういう自分を何とかし たくて、一生懸命考えるけれど、そうすると、ますます動けなくなってしまう。 等々

基礎学習が始まった頃の受講生や、カウンセリングを受けに来られる方々も、このような言い方を多くします。 (日常会話でもよく言われることではありますが・・・)

かお (頭で)考え始めると、その考えに自分の感情が動き、自分の創り出した考え、そのことを事実のように思い込んでしまう。その自分の思い込みにますます自分 の感情が動き、湧き上がって、現実からはますます遠ざかってしまう。『そうなのではないか…』の推測がいつの間にか『そうだ』になり、『あの人はそうだ』 『やっぱり私は○○なのだ』になってしまう。知らず知らずのうちに、自分の創り出した思い込みに、反応・適応していく行動になっていく。

心地良い感情は、膨らませて満たされるけれど、否定的な不快な感情は、何と厄介なものであろうか。きっかけは、小さなことであるはずなのに、どんどんしつ こく、深く膨らんでいく。しかも同時に事実からは、どんどん遠ざかりながら・・・。もっと厄介なのは、本人は、自分の考え出したことが事実であると思い込 んでいるし、自分が自分の創り出している世界に振り回されていることに、気が付いていないこと。

相手のことは相手のこととして、言葉にして確かめることができると良いけれど、それができない時は、勝手に想像を膨らませずに、事実を事実のままに受け止 めることができると、悩みは少なくなるはず。言葉にする時にはせめて相手のこととせずに、「私は・・・と思います。」とか「・・・でないかと、私は考えま す。」と自分のこととして、伝えたい。そして「あなたはどのように思いますか」「あなたは、どのような気持ちでしょうか」と相手に教えて戴く姿勢で居た い。相手には相手の考え方や、気持ちがあり、私のそれとは随分と違っている。

分からないので『あなた』を教えて戴けますか