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2020/09/15

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 17

自信

      

私の職場に新しい職員が入社してきました。彼は入社当初から「自分の仕事に自信が持てない・・・前の会社ではポンコツと言われていましたから。・・・言われえるのも仕方ない、だってミスも多かったし・・・」という話をしていました。ただ、私が彼と仕事をする中では、彼の物腰の柔らかさだったり人の支援を行う業務に必要な良い感性を持っている魅力的な人なぁと感じていました。

 

彼の魅力を活かすも殺すも、上司である私の関りが重要なところもあると感じました。彼に自信を持ってこの環境で仕事をしてもらいたいと思い、彼が業務の中で取った行動や思いなど、彼だからこそできた仕事や良いと感じたところは言葉にして伝える事を繰り返していきました。そんな場面を繰り返し、彼と一緒に過ごして3ヵ月が経過しました。彼から「この職場は、僕がやっている事をちゃんと見てくれているんだなぁと感じる。自分が思っているよりも、自分は役に立てていて、今までよりも自分に自信が持てる様になってきました」と言葉にされたのです。

 

彼の仕事ぶり、彼の表情は入社当初自信がなさそうに見えました。私から彼へ「経験があるんだから、自分で自信を持って決めていいんだよ」と伝えると、「え?・・・何だかソワソワします。今まで指示されて働いてきたから」と言葉にされていた事を思い出します。ただ、今の彼の表情は入社当時より少しキリっとした印象があります。申し送りで発する言葉もまとまってきた様に聞こえます。そう感じた私の気持ちを彼に伝え続ける事も大切だと。・・・評価を落としたくないと思う彼に対して、私はいつもこういう言葉も彼にかけます。「この仕事がうまくできなかったり失敗しても、もう既にあなたの事を信頼しているから思い切ってやってみてよ」と。

 

彼がどう感じているかは彼に聞いてみなかればわかりませんが、私はそんな彼との関りを通してたくさんの事を学んでいます。 (成)